イネ葯培養における品種間差異を克服する基本培地の検討
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概要
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イネのカルスの増殖は培地に添加されるアミノ酸の種類によって大きく影響を受け,その影響は供試したイネ品種によって大きく異なった.一方,アラニン、アスパラギン、グルタミン酸を培地に添加した際には,実験に供したすべてのイネ品種に対して好影響を及ぼし,カルス増殖に関する品種間差異が小さくなることが認められた.したがって、イネ葯培養において良食味品種育成用に用いられるDKN培地のアミノ酸組成(アスパラギン酸およびグルタミン)を、アラニン、アスパラギン、グルタミン酸に代替することで、葯培養で観察される培養効率に関する品種間差異を克服することができ、多様な育種目標に対応できる葯培養法が確立される可能性が示唆された.
- 2011-03-00
著者
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