岡山県沿岸域におけるナルトビエイの出現状況
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概要
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ナルトビエイは、熱帯から亜熱帯に広く分布し、我が国沿岸域における生息については1989年、長崎県五島列島奈留島での捕獲事例が最初の記録である。ところが、近年、西日本沿岸でも本種が頻繁に確認されるようになり、'94年に大阪府岬町、'01年に広島県広島湾、'02年に山口県下関で捕獲される等、瀬戸内海においても生息域が拡大している。本種は主として二枚貝類を捕食することから、アサリ資源減少の一因として大きな問題となり、漁業者及び自治体によって漁場の保護、駆除等の対策が行われている。一方、本県では、まながつお流網漁業において、本種の混獲による漁具被害が発生しており、今後、生息量がさらに増加した場合には貝類漁場での食害被害の発生も懸念される。そこで'07年からまながつお流網及び小型定置網における本種の混獲実態調査を行い、その出現状況と来遊実態について若干の知見を得たので報告する。
- 2009-11-00
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