地域との関わりによる子どもの学習活動の推進(Ⅱ) : 地域住民の支援活動と教師の意識変化を中心として
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概要
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本研究は学校のみでは子どもの成長発達を十分サポートしえない、換言すれば家庭、学校、地域の協働体制の構築が子どもの成長発達に欠かせないという前提のもとに、教育に対する家庭、学校、地域の効果的な協働体制の構築を目ざすものである。「学校」という場を通して、教育の協働を進めるための学校支援地域本部事業が実施され2年以上経過した。実際の学校支援活動の計画や実績は、地域(学校)によって差がみられる。今回は教職員が積極的に学校支援を受け入れる傾向にある2本部(推進型)と、受け入れ傾向にない2本部(不要型)及び平均的な1本部(平均型)の計5本部を抽出した。そして全県的なデータと比較しつつ、学校支援に関する教職員の意識と地域住民の意識を分析した。その結果、学校支援の拡充とも関係するが、コーディネーターの有効活用が教職員の多忙感の軽減に繋がっていることが明らかになった。さらにすべての本部の地域住民は、何らかの形で学校支援活動に関わりたいという意識を持っていることが示された。地域住民は学校への関心が高く、学校からの情報提供を求めており、地域住民が学校支援に関わることは、地域住民の学校理解という観点から、大きな効果があると思われる。
- 2011-01-20
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