情報表現力を向上させるためのピアレビューの試みと評価--プレゼンテーションにおける授業改善を通して
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概要
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情報社会では情報を受け取るだけでなく,自ら情報を発信することも大切である。このとき,自分の考えや主張を正しく伝えるための様々な工夫が必要となる。プレゼンテーションでは,伝える相手や内容によって,効率的に情報を表現する力,すなわち情報表現力が重要となる。本研究では学生の情報表現力および情報発信力を向上させることを目指し,「情報表現法」におけるプレゼンテーションに焦点をあて, ピアレビューをはじめとする授業改善を行った。具体的には,「情報表現法」が開講された2年目の2006年度より,授業の中でプレゼンテーションを実施し,受講者同士が課題を相互に評価するピアレビューを取り入れた。ピアレビュー後に実施したアンケート結果より, ピアレビューの実施が,学生のモチベーションを高める大事な要素になっており,受講生の8割はプレゼンテーション知識の定着を実感していることがわかった。さらには,自分が発表すること,および他の人への評価を行うことよりも,他の人のプレゼンテーションを実際に聞くこと,そして,自分のプレゼンテーションに対する他の人の評価が学習効果をあげていることが明らかになった。
- 長野県短期大学の論文
- 2009-12-00
著者
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