都市・市街地の雑草問題に対する意識調査
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概要
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雑草対策は、食糧生産の場だけでなく、私たちの生活環境においても重要な課題である。都市・市街地は面積としては広くないが、そこを生活の場・活動の場としている人間は膨大な数に上り、環境としての良質な緑地の形成と維持は、今日欠かせない社会的条件になっている。しかし、現実には空き地、河川敷・堤防のり面などにおける大型多年生雑草の蔓延はもとより、公園、集合住宅緑地、工場・商業施設用地、道路の緑地帯など植栽のある部分での雑草繁茂も目立つ。そして、これらの場のほとんどは雑草の生態を無視した最低水準の管理しか受けていないのが現状である。このような状況から、快適な都市・市街地空間を形成するための雑草学からのアプローチは急務であると考えられるが、この分野に携わる雑草学研究者はほとんどなく専門的知見も蓄積されていない。このような背景から、著者らは都市雑草研究部会(平成19年度日本雑草学会で承認)を立ち上げ活動を開始した。都市雑草研究部会では活動の第一歩として、関係者への"都市・市街地雑草に関する意識調査"をアンケートにより実施した。結果の分析を通して、この分野の雑草問題の趨勢がある程度把握できたと考えられたので、ここに報告する。
- 日本雑草防除研究会の論文
- 2008-12-00
日本雑草防除研究会 | 論文
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