小ギクの一斉機械収穫・調整システムの開発(1)
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概要
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切り花生産において、収穫・調整作業は労働時間の大きな割合を占め、省力化の余地が大きい作業である。そこで、我々のグループでは一斉収穫の実現可能性が高い小ギクをモデル品目として、収穫・調整作業の効率化を目的とした取り組みを今年度から開始している。その取り組みの1つとして、収穫後の開花程度による選別作業の自動化があるが、今回は、これを実現するための基本的な検討結果について報告する。具体的には、まず、開花程度を定量的に判断するための評価基準として、天頂方向から撮影した画像を用い、その中の葉・茎の領域の面積と花・蕾の領域の面積の割合に基づいた評価値(F/G値)を提案する。また、F/G値を求めるために、画像中の各画素が属している領域を色特徴量に基づいて判定する手法についても検討する。実験の結果、F/G値は熟練者の判定とほぼ同じ評価結果が得られることと、色特徴による領域分割が有効に機能することを確認した。
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