土性や地下水位がアサクラサンショウの枯死に及ぼす影響
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概要
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兵庫県北部地域の特産物であるアサクラサンショウは近年,県内の中山間地域や水田転換園に多く植栽された.しかし,植栽後2~3年で枯れたり,5年以上でも突然枯れてしまい,生産拡大の障害となっていた.そこで,アサクラサンショウの枯死原因を明らかにするために,土性や地下水位と枯死の関係について検討した.1. 鉢植えの培土を水田土主体(埴壌土)と真砂土主体(砂壌土)で比較すると,植え付け1年目(2年生)では枯死率に大きな差は無かったが,2年目(3年生)になると水田土を主体とした方が明らかに真砂土を主体とした場合より枯死率が高くなった.2. 地植えの場合,枯死が発生する時期は概ね梅雨期後半(7月下旬)と秋雨期後半(9月下旬)であった.3. 地植えでは地下水位が高いほど枯死率が高く,また枯死時期も早く梅雨期後半(7月下旬)に多く発生する傾向がみられた.
- 兵庫県立農林水産技術総合センターの論文
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