アサガオ(Pharbitis Nil CHOIS.)の開花機構に関する研究-2-
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概要
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開花前夜,アサガオの蕾に電照を加えると不開花となることはすでに報告したが,この現象を1968年から1669年にかけて,主として温度,および花弁内の水分と生長調製物質の消長の面から調査した. 1.15℃,20℃,25℃,30℃,の温度区を設け,照度を1Luxから最高60000Luxの範囲を変えて,開花前夜のアサガオの蕾に終夜電照を加えた. 温度が高まるにつれて,低照度で不開花となる傾向が認められた. 2.開花前日の午後6時からの花弁の生体重の増加は,ほとんどが吸水によるもので,電照を加えた花弁は,対照区にくらべて吸収量が少かった. 3.花弁のエーテル抽出物の酸性区分を,ペーバークロマトグラフィーにより分離し,Avena coleoptile section test によりクロマトグラムの活性を調べた. Rf4附近に生長促進物質,Rf1.0およびRf4.0に蛍光物質の存在が認められた. 4.終夜電照を加えた花弁の抽出物は,対照区にくらべ,生長促進物質の活性が低く,また,開花がすすむにつれて活性は低くなる傾向が認められた。
- 岡山大学農学部の論文
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