ウシ未成熟卵胞卵子の体外成熟培地へのhCGの添加が卵子の成熟、受精及びその後の胚発生に及ぼす影響
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概要
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継続後誌:近畿大学先端技術総合研究所紀要= Memoirs of Institute of Advanced Technology, Kinki University無血清培地を使用したウシ未成熟卵胞卵子の成熟培養時に、培地へ添加されたhCGのその後の体外受精および胚発生への影響を検討した。卵胞卵子の成熟率、体外受精後の受精率および受精した卵子での雄性前核の形成率は、添加されたhCGの濃度が0IU/mlから100IU/m1へと増加するにつれて上昇した。授精後48時間での2細胞期胚以上への卵割率はhCG1および100IU/ml添加区において、0および0.1IU/ml添加区よりも有意に高い値を示した(P＜0.05)。また、授精後9日目での胚盤胞期胚への発育は、添加されるhCGの濃度が高くなるにつれて、8％から22％へと増加した。以上の結果より、無血清培地を用いたウシ卵胞卵子の体外成熟系において、培地へのhCGの添加はその後の体外受精および胚の発生に有効である事が示された。 (英文） The effects of hCG supplement into the serum-free bovine oocyte maturation medium on oocyte maturation, in vitro fertilization (IVF) and further embryonic development after IVF were examined. When the concentration of hCG in oocyte maturation medium was increased from 0IU/ml up to 100IU/ml, the percentage of matured and fertilized oocyte and fertilized oocyte with male pronucleus were also increased hCG dose dependently. The cleavage rates at 48 hours after insemination were significantly higher with oocytes that matured in the medium supplemented 1 or 100 IU/ ml hCG than those with oocytes that matured in the medium supplemented 0 or 0.1 IU/ml hCG (P＜0.05). The rate of embryonic development to the blastocyst stage at 9 days after insemination was also increased hCG dose dependently ( 8 to 22％, , 0 IU/ml to 100IU/ml hCG, respectively) . These results suggested that the supplementation of hCG in high concentration into serum-free bovine oocyte maturation medium is effective on further fertilization and embryonic development.
- 近畿大学生物理工学研究所,キンキ ダイガク セイブツ リコウガク ケンキュウジョ,Kinki Daigaku seibutsurikogaku Kenkyushoの論文
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