淋菌に対する最小発育阻止濃度の経年的変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1983~1991年の間に日本赤十字社医療センター泌尿器科で分離培養された淋菌465株に就いて検討した。9年間のPPNG(ペニシリナーゼ産生淋菌)の年次頻度は3~17%で,増加傾向は認めなかった。ペニシリンGに関しては,PPNGのMIC(最小発育阻止濃度)90値は非PPNGのそれに比し7倍以上高かった。セフェム,テトラサイクリン,及びニューキノロンのMIC 90値はPPNGと非PPNGとの間で著差がなかった。ペニシリンG,セフェム,及びスペクチノマイシンのMICの年次差異は認められなかったが,ニューキノロンでは上昇傾向が見られたBetween 1983 and 1991, 465 gonococcal strains isolated in the urological department of Japanese Red Cross Medical Center. The minimum inhibitory concentration (MIC) of these isolates to 22 kinds of antibiotics including penicillins (PC), cephems, tetracyclins (TC) and new quinolons (NQ) were determined and the annual difference of MIC was studied. The annual incidence of penicillinase producing neisseria gonorrhoeae (PPNG) of these 9 years were distributed in 3 to 17% and increasing tendency was not observed. As for Penicillin G, the MIC 90 of PPNG was seven fold higher than that of non-PPNG. No remarked difference was observed between MIC 90 of Cephems, TC and NQ of PPNG and non-PPNG. No annual difference was observed in MIC of PC, Cephems and SPCM. However the rising tendency of MIC was observed in NQ.
著者
関連論文
- 性感染症としての男子尿道炎におけるAzithromycinの基礎的・臨床的検討
- 淋菌性および非淋菌性尿道炎に対するgatifloxacinの臨床効果
- 性感染症としての子宮頸管炎におけるAzithromycinの臨床的検討
- 本邦淋菌臨床分離株の栄養要求型,血清型と薬剤感受性
- 淋菌の最小発育阻止濃度の経年的変化
- 淋菌の栄養要求型および血清型による最小発育阻止濃度の検討
- 逆行性膀胱全摘除術 : 膀胱直腸間隙の尿道側および腹腔側からのトンネルの作成
- 前立腺癌の治療成績 : 第79回日本泌尿器科学会総会
- 乳び尿にS状結腸癌および原発性肺癌を併発した1例 : 第476回東京地方会
- 子宮摘出・骨盤部放射線照射後膀胱自然破裂を繰り返した1例 : 第474回東京地方会
- 画像上鑑別診断が困難で,同時に腎盂移行上皮癌を合併した腎細胞癌の1例(第459回東京地方会)
- Chlamydia trachomatis尿道炎, 頚管炎症例の初診時における罹患部スワブEIA反応値と血清抗体価の分布
- 若年者の精巣上体炎の起因菌としてのHaemophilus influenzaeの重要性
- 淋菌に対する最小発育阻止濃度の経年的変化
- BCG 膀胱内注入療法後の維持療法に BCG 注入は有効か? : 第80回日本泌尿器科学会総会
- 表在性膀胱癌および膀胱上皮内癌に対するBCG東京172株の膀胱内注入療法の抗腫瘍効果と再発予防効果の検討
- IID-16 ヒト睾丸腫瘍におけるFerritin, β-HCG, AFP, CEAの組織化学的検討
- 膀胱移行上皮内癌および表在性膀胱癌に対するBCG(Tokyo 172株)膀胱内注入療法効果の解析
- 表在性膀胱腫瘍に対するBCG膀胱内注入療法 : 共同研究による66例の治療成績のまとめ
- 浸潤性腎盂腫瘍の1例 : 第421回東京地方会
- Enzyme Immunoassayによる淋菌の検出
- 石灰化陰影にて発見された腎嚢胞に合併した腎細胞癌の一例 : 第416回東京地方会
- 副睾丸に腫瘤を形成した非ホジキンリンパ腫の1例 : 第414回東京地方会
- シスプラチン使用時, メチルプレドニゾロン1回大量投与による制吐効果の経験例 : 第412回東京地方会
- 前立腺癌に於ける細胞性免疫反応の基礎的研究 : 第370回東京地方会
- 前立腺癌の凍結療法,とくに液性免疫について
- 生体内膀胱収縮に関する基礎的研究
- 真性半陰陽の1 例. : 診断における Pelvic Pneumography の応用 : 第38回東部連合地方会
- 非血縁者間のMLC identical pair
- 施設入所老人の尿失禁実態調査 : 施設類型別・調査担当者別検討
- 対側腎にhyperdense renal massを認めた腎細胞癌の1例 : 第465回東京地方会
- 先天梅毒
- 性感染症(STD)の問題点と対策
- 泌尿器科 : 東京
- 泌尿器科手術における自己血輸血の検討
- 健診受診者における排尿障害のアンケート調査
- クラミジア尿道炎, 頸管炎症例の初診時におけるクラミジアlgM抗体検出の意義
- 淋菌性尿道炎
- 尿沈渣を検体とするPCRによる健診受診者を対象としての生殖器クラミジアのスクリーニング
- いわゆる非淋菌-非クラミジア性尿道炎(NGU-NCTU)症例からのAmplicor PCRによるC. trachomatis (CT)検出の検討
- 尿路***Chlamydia trachomatis感染症における血清型の検討
- 淋菌またはクラミジアによる尿道炎および頚管炎症例の咽頭,直腸における淋菌,クラミジア陽性率
- 原発性膀胱上皮内癌に対するBCG療法 : シンポジウムII : 表在性膀胱癌に対するBCG療法の現況 : 第57回東部総会
- 尿失禁に対するGAX Collagen注入の治療経験 : 第79回日本泌尿器科学会総会
- 前立腺肥大症に対するプロスタトロンによる経尿道的温熱療法の経験 : 第79回日本泌尿器科学会総会
- 集学的治療が奏効した巨大Seminomaの1例 : 第54回東部総会
- 睾丸捻転症と自己抗体 : 第32回東部連合地方会
- 抗精子抗体と膀胱炎 : 第56回日本泌尿器科学会総会
- 食道と膀胱に発生した同時性重複癌の2例 : 第411回東京地方会
- 組織適合性検査としてのヒト末梢血白血球混合培養
- 膀胱中垂瘻の1例 : 第463回東京地方会
- TURにて腎尿管結石の排出をみた単純性尿管瘤の1例 : 第461回東京地方会
- 栄養要求型別および主要外膜タンパクによる血清型別にみた最近の国内分離リン菌株の特徴、ならびにペニシリン分解酵素産生株および播種性リンパ菌感染との関連について
- Chlamydia trachomatis(CT)を起因菌とする前立腺炎
- 睾丸腫瘍における血清ferritin測定の意義
- クラミジア尿道炎患者のクラミジア抗原分布の検討 : 第53回東部総会
- 放射線照射により膀胱浸潤が改善し,卵巣未分化胚細胞腫が疑われた1例 : 第468回東京地方会
- 前立腺炎の生化学的指標 : 第55回東部総会 : ワークショップ : 尿失禁の治療
- 超音波検査により偶然発見された石灰化を有する腎細胞癌の1例 : 第470回東京地方会
- 腎結石に合併し,画像上腎細胞癌を疑わせた腎盂移行上皮癌の1例 : 第466回東京地方会
- 後クラミジア尿炎の臨床像
- BCG膀胱内注入療法により完全寛解を得た原発性膀胱上皮内癌の4例
- エイズキャンペーンの男子尿道炎症例数に及ぼした影響
- Chlamydia trachomatis (CT)頚管炎患者の頚管周辺部のCT抗原分布
- 食道と膀胱に発生した同時性重複癌の2例
- 腎盂溢流により入院手術ののち胃癌が発見され死亡した1例 : 第408回東京地方会