当院における男子尿道炎患者の臨床的検討
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概要
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最近2年間の男子尿道炎患者181例を対象に臨床的検討を行った.原因微生物は,淋菌性尿道炎92例(クラミジアとの混合感染22例),非淋菌性尿道炎89例(クラミジア52例)であった.年齢分布は,全体では20歳代,30歳代,10歳代後半の順で多く,淋菌性尿道炎では20歳代後半,非淋菌性尿道炎では20歳代前半にピークを認め,10歳代後半では6割以上が非淋菌性尿道炎であった.特定できた感染経路は,淋菌性尿道炎ではcommercial sex worker39例(オーラル***28例),友人18例,妻1例,非淋菌性尿道炎ではCSW12例(オーラル***8例),友人24例,妻4例であった.治療は淋菌性尿道炎では83例にSPCMが投与され,判定可能であった55例全例で淋菌消失を認めた.非淋菌性尿道炎ではMINO,キノロン系抗菌剤などが投与され,判定可能であった66例中58例が治癒したWe studied 181 patients diagnosed with male urethritis at Oogaki Municipal Hospital from April 2002 to March 2004. Twenty-two out of 92 patients diagnosed with gonococcal urethritis (GU) and 52 out of 89 patients diagnosed with non-gonococcal urethritis (NGU) were positive for Chlamidia trichomatis by polymerase chain reaction (PCR). Most patients of male urethritis were in their twenties. Of GU patients, 39 (67%) were infected from commercial sex workers (CSWs). Of NGU patients, 12 (30%) were infected from CSWs, 24 (40%) from girl friends and 4 (10%) from their Twenty-eight (48%) out of GU patients were infected through oral sex. spouse. Eighty-three GU patients were treated with SPCM (2g, one shot). Fifty-five patients could be evaluated for the efficacy of treatment. Elimination rate of Neisseria gonorrhoeae was 100% and 14 out of 18 patients with persisting urethritis had C. trichomatis. Eighty-two NGU patients were treated with minocycline, tosufloxacin, levofloxacin, gatiflixacin or clarithromycine. Sixty-six patients could be evaluated for the efficacy of treatment. Forty-one patients were diagnosed with non-gonococcal chlamydial urethritis (NGCU) and 25 patients were diagnosed with non-gonococcal, non-chlamydial urethritis (NGNCU). The clinical curative rate of NGCU and NGNCU was 93% (38/41) and 80% (20/25), respectively.
- 泌尿器科紀要刊行会の論文
著者
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米田 尚生
大垣市民病院 泌尿器科
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米田 尚生
長浜赤十字病院 泌尿器科
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藤本 佳則
大垣市民病院 泌尿器科
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藤本 佳則
長浜赤十字病院 泌尿器科
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宇野 雅博
大垣市民病院泌尿器科
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米田 尚生
大雄会第一病院泌尿器科
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