大阪府柏原市公立小学校における理科実験の実施状況調査結果
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概要
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理科実験は,生徒の興味・関心を引き付け,知的好奇心を芽生えさせるという重要な役割を果たしている。今回は,公立小学校における理科実験がどのように取り扱われているかを調査する目的で,大阪府柏原市の全公立小学校について行った。小学校理科実験の平均実施率は85.7%と9割近い割合で子ども達が観察や実験を行っていた。これは,中学校理科実験の平均実施率68.1%よりも高い値であった。『児童が行う』の項目では物理・化学分野が,『演示実験で行う』の項目では生物・地学分野の実施率が高く,これら2つの実施形式には相関関係があることが分かった。理系専攻出身の先生は,児童が行う実験と演示実験をうまく組み合わせて基礎基本を教え,実験が難しい発展学習にも多く取り組んでいる。一方,非理系専攻出身の先生は,教科書に取り上げられている実験を確実にこなしてはいるものの,技術や時間のかかる実験は,どちらかというと避ける傾向にあることが分かった。It is well known that the depression of curiosity about science markedly starts in junior high school. In this work, we further investigated on students' science experiments performed in elementary school by focusing on Kashiwara city in Osaka. The average percentage of experiments performed in elementary school was high as 85.7 %, higher than 68.1 % of those investigated previously for junior high school by the authors. There was a large difference in the operation percentages on“experiments performed by students”between for the contents of physic/chemistry and biology/earth science fields. The operation percentages for the former two fields were higher than the latter ones.
- 2009-02-27
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