青年期のこころの発達 第2報 : 情緒・知的障害の観点から
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概要
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現場での要求から、障害のある青年、特に情緒障害や知的障害のある青年の心理的問題を解明するために、本研究が企てられた。情緒的問題、知的障害を伴なった青年の発達を、健常青年のこころの発達に対する、ある種のバリエーションとして、位置づけようと考えている。この第2報では、Blosの青年期の発達分類を紹介した。そしてその発達期にしたがって、健常の場合の児童期と前青年期における発達と問題点について述べた。その際、理論のみに偏らないように事例をできるだけ多くとりあげた。第2報と同様、論述を具体的にするために、事例をたくさん引き合いに出す。しかし、差し障りのない事例以外は、特定の事例をさしているわけではなく、これまでの私の事例経験などから創作している。いくつかの事例を繋ぎ合わせ、変更も加えたりした。青年期の課題を典型的に表現するように、また本来の問題点を歪曲しないように工夫した。This study is attempted from the needs in the school of mental handicapped children. Many teachers and parents want to know about the mentality of their adolescents with mental handicap. Their Mentality should be placed as the variation of the mentality of normal adolescents. This second report is dealt with Blos' classification of periods during adolescence. According his classification the development and the problems of childhood and pre-adolescence are illustrated. To avoid the abstract theory several cases are adopted.
- 大阪教育大学養護教育教室,大阪教育大学聴覚言語障害児教育教室の論文
- 2000-12-25
大阪教育大学養護教育教室,大阪教育大学聴覚言語障害児教育教室 | 論文
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