フォッサ・マグナ西部附近における第四紀編年
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1) フォッサ・マグナ西部における内陸性堆積物,地殻運動,火山活動,地形発達史等を比較することにより,第四紀地殻運動により時代的区分を試み,かかる運動の特性により,表現される現象に注目し,侵蝕区時代,地塊化時代,現河川による礫層形成時代とした。2) フォッサ・マグナ内部における対比基準として第6表の如きタイプを定めた。比較されている地質年代は暫定であり,その細分は本邦標準小区分のa,b等とは異るもので単に同時性を示す程度のものであるから(a),(b) とした。3) 地塊運動期として次の4回が顕著に認められる。F1先塩川層群変動(dl II前期)F2後塩川層群変動(dl II後期)F3先旧河床礫変動(du I)F4後旧河床礫変動(du I)4) 気候史に就いてはdu II (c)~(a₁)の唐花見泥炭層より, du I後期の古溜泥炭層の間が寒く,塩川バイオータも寒い様であるが,それ以外に気候資料はない,氷期はdu IのMenyanthes層準に成るらしいととは他の機会に説明し度い。In this paper on the geologic and physiographic developments of thewestern parts of the Fossa Magna, the crustal movements were taken as a chronological standards. It is very difficult to correlate the geological events in this district with the chronological standard of Japan, because of the remoteness from the marine deposits. Therefore the local chronological standard shoud be established, for the FossaMagna. The Quarternary Era was divided into 3 epochs of the crustal movements,as follows;as follows;ⅠEpoch of Denudation ⅡEpoch of Block Movement ⅢEpoch of Deposition of Fanglomerates As the products of the first block movement the epoch, the land was raised, the thick deposits of gravel formed large scaled fan outside the mountains. A lower part of the gravel was raised by the last faulting(f4), and was called "Older Gravels". The sandards of crrelation in the Fossa Magna were enumerated in Table 8, and the increase and the decrease of the relief of the land is also schematized in it.
- 信州大学の論文
著者
関連論文
- 岩石磁気による諏訪湖周辺鮮新世火山岩類の研究
- 姫川流域の第三紀層
- 御嶽火山第一浮石層:御嶽火山第一浮石層の研究 その1
- 優秀なTephra(火山灰)-Horizon(層準),御嶽火山第1石層
- フォッサマグナにおける堆積作用と火成活動との関連性について
- 信州における第四紀の火山活動
- 1964年北京科学シンポジウムの報告(1964年北京科学シンポジウム)
- 長野県大町市付近の大峰火砕流 : 日本火山学会1974年度秋季大会
- 日本の扇状地の形成過程の一特徴
- 伊那谷北部の後期新生代地史
- 氷河時代を見直す (新しい氷河時代像)
- 東京越中島付近の冲積層下の"赤粘土"について
- 黒富士火砕流中の炭化埋木と '煙の化石'
- 16. 黒富士火砕流中の炭化埋木と煙の化石(日本火山学会 1973 年度秋季大会講演要旨)
- 八ガ岳南東麓の第四系
- トムラウシ山のみごとな構造土をめぐつて
- 中央アルプス氷蝕圏谷底の堆積物とその地史学的意義
- 中央アルプス氷蝕圏谷底のローム層
- 日本の後期第四紀編年
- 長野県小諸の浅間火山軽石流の^C年代 : 日本の第四紀層の^C年代 XX
- 中国の第四紀と研究の現状(1964年北京科学シンポジウム)
- 過去および現在の日本の氷河周辺地域(日本の第四紀)
- RICHARD FOSTER FLINT; Glacial Geology and the Pleistocene Epoch.(John Wiley), pp.589, 6 plates, 1947
- 中野尊正・吉川虎雄, 地形調査法(形成選書), 古今書院, pp.176, figs.82, \180
- 茨城のサツマイモ産地より 「イモ化成」の運用でカリ過剰・石灰不足!? (産地の土の課題から)
- 美ケ原熔岩の自然残留磁気について第II報
- 美ケ原熔岩の自然残留磁気について(序報)
- ハードボードとその原料
- フオッサ・マグナ地域内陸部の第四紀地殻運動
- 長野県明科町吐中針葉樹層の^C年代 : 日本の第四紀層の^C年代 XXV
- いわゆる"信州ローム"(信州ロームの研究 その1)
- 信州ローム層の分帯・氷期・文化層とのかんけい
- 京都府綴喜郡宇治田原村のローム
- 日本における氷期および現在の雪線
- 松本盆地周辺のいわゆる"山砂利"について
- 最近の地形学の問題はどこにあるか(地形学,現代地質学のテーマ)
- 日本の氷蝕地形の研究
- 地質学者より地形学者へ
- 日本アルプスの非対称山稜
- フォッサ・マグナ西部における洪積世侵蝕面群
- 常念岳東方の断層地形に関する一考察
- 火山灰層位学 日本の現状と課題
- 最近の200万年 年代と気候変動 (第四紀 現在の背景としての自然史(シンポジウム))
- 火山灰層位学研究法に関する問題 関東ローム研究グループの仕事に関連して(フォーラム)
- 平出遺跡爐跡の熱残留磁気方位について
- 昭和60年国勢調査抽出詳細集計の標本設計に当たっての検討結果
- ホットデック法の決め付け誤差の評価方法に関する考察
- フォッサ・マグナ西部附近における第四紀編年
- 氷河時代の日本-3-
- 氷河時代の日本-2-
- 氷河時代の日本-1-
- 氷河時代の日本-6-
- 氷河時代の日本-5-
- 氷河時代の日本-4-
- 日本の氷河
- 集成材 (住宅建設と木材(特集))
- 防火ハードボード
- 単板オーバーレイ--ボード類
- 欧米の繊維板と削片板工業の動向について
- チーク材の知識
- 信州の温泉とその地質
- 山上でのおとり
- (146) フオツサ・マグナ西部のいわゆる大峰火山と第四紀區分について
- (199) フオツサ・マグナ西北部の地史及び構造
- 松本盆地東縁のいわゆる〓河床礫層
- 姫川上流地方の地質構造
- (134) 高山の岩石の磁氣的性質に關する研究
- 日本中央山地の氷期の時代について
- 姫川中流に於ける糸魚川・靜岡地質構造線
- 国際第四紀研究連合(INQUA)の近況
- 塚田松雄著:古生態学.I基礎論;II応用論
- 日本のヴュルム氷期にかんする諸問題
- T.,NAGATA, S.,AKIMOTO, Y.,SIMIZU, Kaz.,KOBAYASHI and H.,KUNO (1959): Palaeomagnetic Studies on Tertiary and Cretaceous Rocks in Japan.,
- ZEUNER,F.,E.,; The Pleistocene Period: its Climate, Chronology and Faunal Successions (1959)
- H.,MORTENSEN:Temperaturgradient und Eiszeitklima am Beispiel der pleistozanen Schneegrenzdepression in der Rand- und Subtropen
- 8) 本邦氷期の気温低下量
- Quaternary Research Centerの創立と新学術誌Quaternary Researchの創刊(紹介)
- 南関東平原における御嶽火山第1浮石層について (日本第四紀学会1965年度総会講演要旨)
- ペドロジー(土壤学)にのぞむ
- 黒土の堆積過程にかんする試論(前会長山田忍教授退官記念号)