白止の調製法と化学的品質評価(第3報)ショ糖及び希エタノールエキス含量の経時変化
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概要
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白止はヨロイグサAngelica dahurica(セリ科)の根を乾燥した生薬で、古来より解熱、鎮痛の目的で用いられている。かつてはわが国でも生産されていたが、最近は専ら韓国や中国からの輸入に頼っており、良質な国内産白止の確保が求められている。これまでは著者らは試験的に生産された北海道産品及び輸入品について、希エタノールエキス、糖及びフロクマリン含量を中心にそれらの品質を化学的に比較した。その結果、北海道産品の希エタノールエキス含量は30%台から60%台と差が認められ、地干し(収穫後、生根を畑に放置)期間の条件の違いも一因と考えられた。そこで今回は、地干しや風乾舎での乾燥条件の違いによる希エタノールエキス及び糖含量の経時的変化を検討した。さらに根の大きさ及び自然乾燥条件の違いが両含量に及ぼす影響についても検討を加えた。
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