児童における道徳的な「助け合い」の心に関する研究 : 児童版道徳性共助的側面尺度の開発
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概要
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本研究では,児童が助け合う際に働かせる気持ちの実態をもとに,児童における道徳的な「助け合い」の心を漸定することができる尺度の開発を行った。まず,堀田・備屋園(2006)が作成した質問紙を使って小学6年生児童83名に予備調査を行った。次にその結果をもとに選定された38項目に対して342名の小学6年生児童に回答を求め,因子分析を行った。その結果,この尺度は,他者(第1因子:他者性,第2因子:尊重性)と自己(第3因子:自己中心性,第4因子:開示性),自己と他者との関係(第5因子:協同性)という3つに大きく分類される5下位尺度31項目から構成されることが示され,「児童版道徳性共助的側面尺度」と命名された。また,本尺度を道徳教育において計画的,発展的に活用するた釧こ,本尺度を基本に道徳的価値の自覚を深めるという視点から,児童における道徳性の共助的側面を測定することができる3つの尺度(児童版道徳性共助的側面価値理解尺度・自己理解尺度・志向性尺度)を作成した
- 鹿児島大学の論文
- 2007-03-29
著者
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