天然林樹冠部ロボットカメラの長期連続運用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
著者らの開発による天然林樹冠部ロボットカメラを継続して改良しながら,連続運用することによって得られたシステムの長期連続運用試験結果をとりまとめた。自動記録が出来なかった欠測日数を集計し,その原因をとりまとめ分析した。ロボットカメラの長期運用における予測される問題と解決のための必要事項を以下の通りまとめた。システム構築後,実際に季節を通した運用を行い,運用して初めて現れる諸問題を明らかにし,システム改良を図る必要がある。システムの変更は,新規に機器の現地運用テストを行うことになり,必然的に欠測発生の可能性は高くなる。可能な限り現行システムと変更後のシステムを二重化して,季節をとおした運用試験をすることが望ましい。ビデオテープの交換手順を簡略化するとともに,交換スケジュールを前もって余裕を持って設定し,交換手順の単純ミスと交換の不測の遅れに備える必要がある。機器の故障はどうしても発生するので,欠測期間を短く抑えるために,故障を早期に発見するとともに代替機器をできる限り用意し,迅速な対応に備える必要がある。While developing and improving the natural forest crown robot camera, long-term continual operational tests of the system were undertaken. The total days of measuring failure were measured and the cause of failure analyzed. Over the study period, the problems which occurred had to be forecast and the items necessary for the solution of these problems collected. After construction of the system, it was necessary to clarify the problems which appeared for the first time when the system was used and to improve the system. Modification of the system made it necessary to undertake local operational tests of the equipment so, inevitably, the possibility of measurement failure became high. The system, both the current one and the modified one, had to be duplicated and it was desirable to carry out usage tests over an entire season. It was necessary to simplify procedures for changing videotapes and to configure the exchange schedules in advance in order to avoid simple mistakes of in the exchange procedure and unexpected lags of exchange. Because breakdown of the equipment was the result of a number of causes, and in order to hold down the period of measurement failure to a minimum, it was necessary to discover breakdowns early and to prepare an alternative device as soon as possible in order to prepare for quick change-over.
- 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,The Tokyo University Forests,東京大学大学院農学生命科学研究科附属科学の森教育研究センター秩父演習林,University Forest in Chichibu, University Forests, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo.の論文
著者
関連論文
- モニタリングサイト1000森林・草原調査コアサイト・準コアサイトの毎木調査データの概要(学術情報)
- 皮膚の老化予防を目的としたコラーゲンのAGE化阻害物質の探索
- 森林学会の活動としての若手研究者・女性研究者支援に向けて : ランチョンミーティング来場者によるアンケート回答から(男女共同参画関連企画)
- 緊急ランチョンミーティング!お昼だけ討論会、若手研究者はどう生き抜くのか?(男女共同参画関連企画)
- 秩父演習林における人工林固定測定地林分成長資料 (補遺)
- 神経突起伸張作用を有するpregnaneの効率的創製 (第16回 天然薬物の開発と応用シンポジウム講演要旨集)
- 天然林樹冠部ロボットカメラの長期連続運用
- 森林映像モニタリングデータによるマルチメディアコンテンツ製作(平成17年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(23))
- 森林映像を活用するためのユーザインタフェースのデザインに関する研究(平成16年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(22))
- 森林景観ロボットカメラの新機能開発と環境音記録に関する研究(平成14年度 日本造園学会研究発表論文集(20))
- 森林環境情報の可視化手法に関する研究
- ランドスケープ情報基盤構築のための景観モニタリング手法(平成10年度 日本造園学会研究発表論文集(16))
- 秩父演習林大面積長期生態系プロットにおける毎木調査資料(1994-2005年)
- 秩父演習林における二次林固定試験地林分成長資料
- GISと植物モデルを応用した森林景観履歴復元手法の開発(平成17年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(23))
- 森林モニタリング映像デジタルアーカイブを用いた環境教育用コンテンツの制作 (平成21年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(27))
- 相対湿度を用いた森林映像の視界状態推定手法の開発と紅葉期におけるその実用性の検証 (平成20年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(26))
- ロボットカメラによる定点長期連日ビデオ記録の樹木フェノロジー情報についての分析(平成17年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(23))
- ロボットカメラで森林の様子をはかる
- 映像情報のデジタル化によるランドスケープ情報の共有に関する研究(平成10年度 日本造園学会研究発表論文集(16))
- インターネットによる東京大学農学部附属演習林マルチメディア情報の公開と課題
- USLTERのエコロジカル・インフォマティクス技術の動向(日本におけるLTERの稼動 : 森林科学からのアプローチ)
- 環境教育のための森林情報の整備に関する考察
- サプリメントである共役リノール酸は安全なのか?
- 森林映像アーカイブにおける樹木フェノロジー情報の整備と小学校理科授業への応用
- 森林モニタリング映像デジタルアーカイブを用いた環境教育用コンテンツの制作
- 相対湿度を用いた森林映像の視界状態推定手法の開発と紅葉期におけるその実用性の検証
- 信州大学志賀自然教育園におけるインターネット森林観察サイトのための画像と音の記録転送システムの構築
- 信州大学志賀自然教育園におけるインターネット森林観察サイトのための画像と音の記録転送システムの構築
- BS-6-2 大槌サウンドスケープ配信(BS-6.震災時のインターネット〜役に立った技術・ノウハウと使えなかった技術・製品〜,シンポジウムセッション)
- 林業機械走行管理システムの構築に向けた位置情報通信実験
- トマトの新しい活性成分 : Esculeogenin A (特集 食品と疾病 : リコペン)
- エゾシカ低密度生息域の天然生林における剥皮発生リスク要因:シカの生息地利用特性と樹木個体の特性に基づく分析 : シカの生息地利用特性と樹木個体の特性に基づく分析
- 東京大学秩父演習林森林映像データを用いた森林環境教育用マルチメディアコンテンツの製作検討
- 秩父演習林大面積長期生態系プロットにおける毎木調査資料(1994-2005年)
- 13年間のビデオ映像記録に基づくカスミザクラ満開日とイヌブナ開芽日の高精度の決定
- インターネットによる東京大学農学部附属演習林マルチメディア情報の公開と課題
- 秩父演習林における二次林固定試験地林分成長資料