重症筋無力症様の症状を呈した甲状腺中毒性ミオパチーの1例
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概要
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40歳男.両下肢の脱力感を主訴とした.全身に軽度発汗がみられ,神経学的に両側の眼瞼下垂,上下肢近位筋優位の筋力低下,随意反復運動による握力・下肢筋力の低下,易疲労性を認めた.心電図所見で洞性頻脈を認めたが,血液検査,胸部X線およびCT所見では異常はみられなかった.重症筋無力症を疑い,反復刺激試験を行ったが明らかな異常所見はみられず,頻脈,発汗の原因検索を行った結果,甲状腺機能亢進が確認された.又,頸部エコー,CTでは甲状腺のび漫性腫大を認め,針筋電図所見では大腿四頭筋の筋原性変化がみられた.以上より,甲状腺中毒性ミオパチーと診断し,メチマゾール投与を行ったところ,甲状腺機能の正常化とともに甲状腺中毒症状,筋症状の改善がみられた
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