<資料>個別移行支援計画における生徒と親の参加に関する親の考え
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概要
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都内の養護学校高等部に在籍する知的障害生徒の親108名を対象に調査を実施し、個別移行支援計画における生徒と親の参加に関する考えと、親が必要と考える生徒と親の参加の程度について検討した。その結果、生徒あるいは親の参加に賛成する程度により、親が個別移行支援計画において重視する事柄は有意に異なっていた。特に、生徒の参加に大変賛成する親は、個別移行支援計画における目標設定や就労の領域を記入するにあたって生徒の主体性を重視し、賛成する程度が低まるにしたがってそれを重視しない傾向が見られた。また、生徒の知的障害の程度により、その親の考えは有意に異なっていた。すなわち、軽度知的障害生徒の親はより重度な生徒の親と比較して個別移行支援計画における余暇の領域を軽視し、中度知的障害生徒の親は軽度あるいは重度知的障害生徒の親と比較して生徒が計画作成に参加するために必要なスキルを授業で学習する機会を望む傾向が見られた。本研究の結果から、親の考えの多様性、その各々を理解することの個別移行支援計画を作成していく上での重要性が示唆された。
著者
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