<資料>アメリカ合衆国におけるITPの発展経緯と現状
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿ではアメリカ合衆国におけるITP(Individualized Transition Plans;個別移行計画)について概観し、課題を提示することを目的とした。「移行」の概念は主にキャリア教育から発展したと考えられるが、QOL向上の観点を伴い形成されたとものと推測された。また、様々な連邦法による意義付けが実践を通じて徐々に進行していると考えられた。ITPはIEP上の「移行サービス」の記述として制定されているが、専用のフォーム作成は義務付けられておらず、各州独自の取り組みが行われている。IEPと同時に作成されることも多く、流れも同様であるが、ITPミーティングの参加者には多様な外部機関が含まれ、本人を中心としたサービスと支援の調整が推奨されていることがIEPと異なる点と考えられた。ITPプロセスにおける生徒の自己決定と親の参加は重要視されており、その促進は課題と思われた。
著者
関連論文
- <資料>個別移行支援計画における生徒と親の参加に関する親の考え
- <資料>アメリカ合衆国におけるITPの発展経緯と現状
- 韓国における肢体不自由教育教師研修に関する研究 ; 研修の時期・場・形態・指導者・内容を中心に
- <原著>アメリカ合衆国におけるバイリンガル特殊教育の発展過程 : 1954年から1970年代まで
- <原著>後期中等教育において特殊教育を必要とする日本人学校生徒の現状と在り方 : 学校関係者からの聞き取り調査を中心に