心的状態語の獲得における大人の言語インプットの役割 : 情動表現の個人差と心的状態語の使用頻度の関係からの検討(社会性の発達,コミュニケーションの心理とライフステージ,及び一般)
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概要
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われわれは,日常生活においてどの程度気持ちを表す言葉を用いているであろうか。幼児期の子どもが,どの心的状態語をどの程度耳にするのかを推定するために,成人女性を対象に気持ちを表す言葉の使用頻度について質問紙調査を実施した。成人女性の心的状態語の使用頻度を4歳から6歳児の心的状態語の獲得順序に照らし合わせ検討した。6歳齢までに獲得されている心的状態語は,そうでない語に比べて,成人女性においてより頻繁に使用されている結果が得られた。また,成人女性の心的状態語の言語使用頻度は,情動表現の個人差と関係し,情報表現の程度が高いほど,心的状態語の使用頻度が高い傾向にあることが示された.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2014-01-25
著者
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