曖昧発話に対する語用論的解釈の発達過程 : 幼児期から学齢期における指示対象付与方略の検討(社会性の発達,コミュニケーションの心理とライフステージ,及び一般)
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概要
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本研究は、幼児(3歳、5歳)と学齢児(小学1、2、3年生)を対象に指示対象付与課題を実施し、曖昧な発話の指示対象についての解釈方略の発達過程を明らかにすることを目的とした。その結果、曖昧性の高い質問に対しては適切な反応数が減少するというパターンが一貫してみられ、直前のやりとりを遡及して指示対象を同定する傾向には5歳以降の加齢の影響はみられなかった。また、エラーパターンの分析から、shape biasは5歳から生起しはじめること、5歳から小学2年生にかけて1つの文脈内における教示のシークエンスに対して節約的な解釈を行っていることが示唆された。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2014-01-25
著者
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