男子大学生の性行動・避妊行動の実態とそれに影響する性的態度
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概要
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本研究は,男子大学生の性行動・避妊行動の実態,およびこれらに影響する性意識,性的態度との関係について明らかにすることを目的とし, A県内の男子大学生318人(有効回答数277)に実態調査を行った。この結果,対象の平均年齢は, 20.9±1.2歳であり,性交経験「あり」と回答した者は186人,初交年齢の平均は17.6±2.1歳であった。性交経験者のうち,現在のパートナーの有無について,その人数は,「1人」89.7%,「2人」4.3%,「3人以上(最大8人)」6.0%であった。避妊行動は,「あり」と回答した者は178人で,避妊行動の頻度は,「毎回」140人,「ほとんど」8人,「半々」5人,「ほとんどしない」8人であったが,その一方で,避妊行動の必要性について「必要だ」と大半が認識しているものの,実行が伴わない状況であった。性的態度は,性交経験の有無において,性交経験がある者が性に寛容であり(P<0.001),とくに初交経験が早い者のほうが寛容であることを示した。一方,避妊行動を実施している者が性の責任感は強く(P<0.05),とくに毎回避妊している者が高かった(P<0.001)。
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