女子大学生の飲酒行動に関する実態調査 : 飲酒環境とアルコール依存度の関係
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概要
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本研究では, 20歳以上の女子大学生264名を対象とし,飲酒環境とアルコール依存度における実態調査を実施した。その結果,初めて酒席に参加した平均年齢は18.4±1.1歳であった。また,初回飲酒年齢は,平均18.2±2.0歳であり,大学入学を機会に酒席への参加,初回飲酒を経験していた。さらに,対象者の多くは,飲酒に肯定的イメージを抱き,飲酒すると「楽しい気分・雰囲気になれる」などと回答していた。しかし,対象者の9.1%がアルコール重篤依存者に該当し,過剰な飲酒行動であるイッキ飲み経験を対象者の58.9%が有しており,経験を有する者のほうが,有しない者と比較しアルコール依存度が有意に重篤化していた(P<0.001)。また,イッキ飲みの強要に関する実態は,「先輩の強要」が127人(81.9%),「友人の強要」が49人(31.6%)であった。未成年の大学生や若年成人者を対象とした飲酒行動のデメリットに関する正しい知識を教育し,過剰な飲酒行動に関する危険性を認知させる指導の必要性,および過剰な強要を断るスキル,認知,および態度を習得すべく対策を講じる必要性が示唆された。
- 2013-01-00
著者
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