一次電池としての発電機能を併せ持つ生体電極とその応用の試み

概要

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心電(胎児心電を含む)、脳波、筋電など、生体電極による生体信号の観測は斯界における基礎中の基礎であるが、この電極の引き出し線を長々と引き回した後に装置内の初段アンプに引き継ぐよりは目の前でバッファアンプや、患者装着のテレメトリー送信機内の心電アンプにひき継ぐ方が誘導妨害の混入の抑圧、患者の自由度確保などの点で遥かに好ましい事は公知の事で、また広く実施されている。しかるに、それらの電子装置には動作電力が必要であり、それは、別途何らかの形で送電されるのでなければローカルに配置した電池電源手段に依らざるを得ない。本研究においてはそのような電池電源手段としてあからさまに電池という部品を用いずに、体表面に電気化学的に接触する電極において一次電池としての発電機能を併せ持つ構成を開発し、実用化試験において一定の成果を得たので報告する。該一次電池としての発電機能を併せ持つ生体電極は、不感電極を電気的に2つに分離し、その各々の用いる電極材料(一例としてMgおよびAg-AgCl)の電気化学的貴卑の落差により微弱な発電電力(一例として1.2〜1.7V x 10〜20μA)を得て、これをバッファアンプないし極低電力テレメトリー送信機の動作の用に供する。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2013-09-17

一次電池としての発電機能を併せ持つ生体電極とその応用の試み

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