焼畑と農林業
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概要
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高度経済成長期をとおして農産物の品質低下(劣化)が進んだが、焼畑をとおしてみることで現代農業の問題を明らかにし、新しい育成技術の方向性を示す。また、現代林業が陥っている高コスト体質は、農林業の複合生産システムである焼畑を見直すことで脱却をはかることができる。焼畑はしばしば森林減少の原因としてやりだまにあがるがそれは誤った見方であり、森林減少の真因は農地化にある。人口の増加にともなう食料確保のために自然の農地化が拡大してきたが、森林の農地化もその流れのなかにある。焼畑は森林の維持と食料生産を同時に可能にする生産システムゆえに、森林の農地化を抑制するはたらきをもつ。しかし、それには限界があり、どこかで右肩上がりの人口増加をコントロールしなければ森林減少をはじめとする環境問題の根本的解決はない。
- 成美大学の論文
- 2008-01-31
著者
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