小学校及び実業補習学校における学校生活から職業生活への「移行」に関する研究 : 文部省訓令第20号発布以前の時期を中心に
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概要
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本研究は、現在注目されている学校生活から職業生活への「移行」の視点で学校制度の初期的段階にあった小学校及び実業補習学校を検討したものである。1927年の『訓令第20号』までの期間を三期に分け検討した結果、早期に出現した「移行」支援としての補習教育、その後の高等小学校と実業補習学校との一般陶冶と職業陶冶との分担及び交錯、さらに手工の教科の扱いの複雑な変遷などの「移行」への試行錯誤が示された。これには、勤労を賎しみ、労働者を卑下する職業観を正し、勤労を好む職業観の育成を狙うという背景が存在した。
- 日本産業教育学会の論文
- 2002-07-31
著者
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