残響音声からの音声伝達指標のブラインド推定法の検討
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概要
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音声伝達指標(STI)は,室における音声伝送の質を評価するために利用される客観評価尺度である.本論文では,変調伝達関数(MTF)の概念に基づき,観測した残響音声からSTIをブラインド推定する方法を提案する.提案法は,次の三つの課題を解決することで,著者らが先に提案した簡便法を改良したものである.(1)実測の室内インパルス応答(RIR)がSchroederのRIRモデルで近似できないときでもSTIを正確に推定できるかどうか明らかにすること,(2)AM音だけでなく音声といった観測信号からSTIを正確に推定できるかどうか,(3)人が居る環境でもSTIを正確に推定できるかどうか明らかにすること.残響環境で観測されたAM音や音声を利用して,最初の二つの課題を検証する評価シミュレーションを行った.また,人が居る環境で観測された音声を利用することで,最後の課題を検証する実験を行った.これらの評価の結果,人が部屋に居るときでも居ないときでも,提案法が,様々な室内音響で観測された残響音声から正確にSTIを推定できることがわかった.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-07-11
著者
-
赤木 正人
北陸先端科学技術大学院大学
-
鵜木 祐史
北陸先端科学技術大学院大学
-
Unoki Masashi
Atr Human Information Processing Research Laboratories Japan Advanced Institute Of Science And Techn
-
Akagi Masato
Japan Advanced Inst. Sci. And Technol. Ishikawa Jpn
-
赤木 正人
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
宮内 良太
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
-
佐々木 恭平
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
鵜木 祐史
北陸先端科学技術大学 院大学情報科学研究科
-
赤木 正人
北陸先端科学技術大学 院大学情報科学研究科
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