発話内容の理解における発話者の表情の影響(「バーチャル空間・特殊空間の知覚・認知」,「多感覚知覚」,及びヒューマン情報処理一般)
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概要
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発話者の表情が怒っている場合と笑顔の場合では,発話内容が同一であったとしても,観察者がその内容をわかりやすいと感じる程度や実際の内容理解成績が変化する可能性がある。本研究は発話者の表情が観察者の発話内容の理解に及ぼす影響を検討したものである。18名の参加者を対象に,発話者が怒り顔,喜び顔,中立顔で200字程度の説明的文章を読み上げている映像と音声を提示した。動画提示後の観察者の主観的な理解度評定と,発話内容についての理解成績を検討した結果,発話者が怒り顔である場合には,その他の表情よりも主観的な理解度が低下するが,実際の理解成績には差がないことが示された。また,観察者の眼球運動を分析したところ,どの表情においても発話者の口よりも目への注視が多いことが示された。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-07-06
著者
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