表情と音声の情動価を不一致にした刺激に対する情動判断 : 基本6感情を用いた日蘭比較研究(「マルチモーダル」,「感性情報処理」,「視知覚とその応用」及びヒューマン情報処理一般)
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概要
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本研究では,視聴覚情動知覚について,さまざまな情動の組み合わせにおけるモダリティ優位性の傾向に文化差が見られるのかを検討した.基本6感情を表現した動画をもとに,表出された表情と音声の情動価の組み合わせを入れ替えた刺激を用いた実験をおこなった.その結果,全ての情動の組み合わせの全体的傾向として,オランダ人と比較して日本人に音声知覚優位が見られ,日本人と比較してオランダ人に表情知覚優位が示された.一方,情動別に検討した場合では,AV全体条件において,日本人の恐怖と悲しみでは表情より音声に対する反応率が高く,顔注意条件と声注意条件の比較においては日本人の恐怖の情動価において声注意条件の方が顔注意条件よりも正答率が高いというように,情動の種類によって回答傾向が顕著に異なることが示された.
- 2012-11-07
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