基本6感情の組み合わせによる高次感情の検討(『場のデザイン』及びコミュニケーション一般)
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概要
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本研究は,複雑な高次感情について概念構造(研究1)と,認知および表出(研究2)の2つの側面から検討を行った.研究1では質問紙を用い,高次感情にどの程度基本6感情が含まれているかを,それぞれ7段階で回答させた.研究2では参加者は,基本6感情を表す表情と音声を組み合わせて,指定された感情を最も適切に表すような発話動画を作成することを求められた.その結果,本研究で扱った6種類の高次感情は,概念構造と,認知および表出において共通した4つの基本感情の組み合わせに分類された.したがって本研究では,少なくとも一部の高次感情は,基本6感情の組み合わせによって説明できることが示唆された.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-02-25
著者
-
宮澤 史穂
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程(心理学コース)
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高木 幸子
早稲田大学教育学部
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田中 章浩
東京女子大学現代教養学部
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高木 幸子
東京女子大学
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宮澤 史穂
東京女子大学
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田中 章浩
東京女子大学
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