単純な表情描画による感情表出が人の利他行動に与える影響(コミュニケーション支援及びヒューマン情報処理一般)
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概要
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本研究では,利他行動を指標として,ロボットが顔表情によって人に感情的な影響を与えることができるかどうかを調べた.実験は2人の参加者がインタフェースを介してネットワーク越しに最後通牒ゲームを行うという設定で行った.実験参加者は全員提案者に割り当てられ,1分以内にスライダーバーの位置を制御することで,提案額を決定するように求められた.その際に相手の反応が単純な線画による顔で実験参加者に示された.実際には相手はコンピュータで,スライダーバーの位置に連動して口角が上下していた.実験の結果,スライダーバーに連動した口角の上下がある場合に,非連動よりも提案量が15%増加することが分かった.このことは,表情による感情表出が利他行動を誘発する人同士のプロトコルを形成しており,ロボットの顔表情によってもその機能が発現することを示唆する.
- 2013-05-23
著者
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