共稼ぎ夫婦の外食・中食利用と家事労働削減 : JGSS-2006 を用いた実証分析を中心に
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概要
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本論文ではJGSS-2006 の個票データを用い、外食・中食需要関数と夫と妻ぞれぞれの夕食準備に関する拡張版自治モデルを推定した。その結果、主に明らかにされたのは以下の点である。第1 に、妻が常勤職に就いている場合には夫の所得が外食と弁当の利用と、妻の労働時間が中食の利用と、それぞれ有意な正の関係を持つことである。これに対し、第2 に、妻が非常勤職で働いている場合には妻の所得が中食の利用と、夫と妻の労働時間が外食と弁当の利用と、それぞれ有意な正の相関関係を持つことである。そして、第3 に、外食と弁当の利用は常勤で働く妻の夕食準備のみと有意水準は若干低いが負の相関関係を持つこと、つまり、外食と弁当の利用により夕食準備を軽減されるのは常勤職に就く妻だけということである。
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