2-5 におい識別装置における調理臭の評価(セッション2 室内空気質II,研究発表,人間-生活環境系の現在・過去・未来)

概要

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本研究では、調理臭の測定においてにおい請捌装置を用いて検討を行った。その結果、以下の結果が得られた。(1)LDKにおける調理臭の減衰を測定する際には、調理が行われた部屋でにおいがなくなった時に採取した試料の測定値をバックグランドとすると、嗅覚測定法の臭気指数と対応がみられることが明らかとなった。(2)無臭係数を0.6から0.3へ下げて解析を行うことで、嗅覚測定法の臭気指数と対応がみられることが明らかとなった。(3)におい識別装置による臭気指数と嗅覚測定法による臭気指数には、調理臭の種類によって一定のずれがあることが明らかとなり、調理ごとに補正値を提案した。補正値はコロッケは+12、カレーは+18、焼肉は+15、鮫子は+10である。(4)(1)から(3)を行った結果、におい識別装置による調理臭の臭気指数に関しては、嗅覚測定法の値とプラスマイナス8の範囲で対応が取れるようになった。(5)低濃度の臭気の測定については今後の検討課題である。
人間-生活環境系学会の論文
2006-12-01