大規模ネットワークの情報可視化方式に関する検討(エレメント管理,管理機能,理論・運用方法論,及び一般)

概要

論文の詳細を見る
NWサービスの多様化に伴い、ルータ・スイッチ等転送装置や各種サーバ等制御装置といった様々な装置が用いられるようになり、NWの階層構成が複雑になっている。障害の原因特定や影響範囲の把握には複雑化したNW構成を把握したうえで多数の警報等を分析しなければならず、異常の原因把握により時間を要する傾向にある。しかし、サービス品質向上には障害の発生からサービス回復に至る時間の短縮が必須である。NWから得られたデータを表示する方法としてはアラームブラウザやグラフ等があり、運用者はNWの構成を頭に描きながらこれらデータを用いNWを管理・運用している。またNWの規模が拡大し構成が複雑になると構成を頭に描くことが難しくなることから、地理・装置種別を利用したネットワーク構成表示両面が用いられている。しかしこれら方法を用いてもNWがさらに大規模・複雑になると視認性が低下し状況を把握しづらくなる。この問題に対し、本稿ではNWから得られる情報を地理・装置種別の3次元空間軸と時間軸の4次元で可視化し、人間の図形認識能力を活用しNW障害における原因箇所や影響範囲を短時間で容易に想起させる方式について提案する。
2013-03-07