路車・車々間通信におけるダミーパケットを用いた位置追跡防止手法の分析(ITS情報処理,一般)

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概要

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ITSにおける路車・車々間通信では, Safety Messageのブロードキャストによって車の位置や速度が定期的に周辺ノートに送信されるが,この通信を第三者が観測することで,車の位置や移動経路を追跡される問題が知られている.本稿では,特に早朝や深夜の道路のような車の密度が低い環境において,観測者による位置追跡から運転者のプライバシーを保護するため,存在しないダミーの車の位置や速度を送信することで車の密度を増大させる手法について述べる.また,ダミーパケットによるノート密度の増大が位置追跡の成功率に与える効果を確認するため,シミュレーションによる調査を行った.その結果,ノート密度が低い場合には高い精度で位置追跡されるが, ノート密度が高い場合には位置追跡の精度が低下することがわかった.
2013-03-04

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