法と心理学の協働の実際 : 裁判心理学研究と心理学的解剖研究に接する心理学者の立場から(<サブ特集>法と心理学のまなざしと、その再検討:協働を求めて)
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概要
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本研究では、心理学の立場から、裁判心理学、および心理学的解剖という2つの研究事例を題材に、法と心理の協働がどのように行われているかを検討した。それぞれの現状や問題意識を踏まえ、法学と心理学の協働の抱える問題を、問題化のフェーズ、研究計画の策定と研究の実施のフェーズ、研究結果のアウトプットのフェーズにわけて整理した。その結果、法と心理学の協働においては、この各フェーズにおいて協働が必要であり、かつ協働が難しい場面があること、心理学の研究課題のリソースとして研究するだけではなく、現場への還元を考えるならば、法学者の心理学的な素養を高めるか、法学者/実務家がどのような場合に関心を持ち、またどのような形式の知識を求めているかを理解する必要がある。
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