2.2 リコネクションと波動・乱流の相互作用(2.高速リコネクション機構の最新研究,<小特集>俯瞰と展望:磁気リコネクション研究の最前線)
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概要
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近年では,リコネクション領域でMHDスケールから電子スケールまでの広い周波数帯にわたってプラズマ擾乱が励起されていることが知られている.宇宙空間での衛星観測や地上のリコネクション実験においては,計測技術の向上によりリコネクションに伴うプラズマ擾乱に関する物理過程の議論が可能になっている.プラズマの揺動は実効的な抵抗や磁気拡散率を大きく上げ,さらに局在することを可能にする.このため,乱流は高速リコネクションを実現する要因となりうる.本節では,こうしたリコネクション領域に見られるプラズマ擾乱を通して,長い間,標準的なモデルとして考えられてきた定常的,2次元的,層流的なリコネクション・モデルに対して,非定常性,3次元性,乱流性の効果が加わることで見いだされてきた,リコネクションの新しい描像について紹介する.
- 2013-11-25
著者
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