特別支援学校教員の特定行為実施における期待感・不安感に関する研究

概要

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本研究の目的は、特別支援学校で実施されている特定行為の現状および教員が特定行為を実施する際の期待感・不安感を明らかすることである。そのため、特定行為の現状、特定行為に関する研修、特定行為を実施する際の期待感・不安感についての自記式質問紙を開発した。それらを全国の特別支援学校(1,110校)の学校長宛に郵送した。また、特定行為を教員が実施する際の期待感・不安感については、Text Analytics(SPSS)とコレスポンデンス分析(SPSS)を用いて分析した。結果として、特定行為を必要とする児童生徒がいる学校は333校であり、283校(85.0%)の学校で特定行為を実施していた。そのうち255校(90.1%)は、看護師が特定行為を実施していた。教員は121校(42.8%)、保護者は(30.4%)であった。283校のうち162校(57.2%)は教員以外によって特定行為が実施されており、今後教員が特定行為を実施する予定があると回答した学校は、21校(13.0%)であった。また、333校中、特定行為を実施していないと回答した50校のうち、今後、教員が特定行為を実施する予定があると回答した学校は2校(4%)であった。さらに、333校中116校(34.8%)が、特定行為に関する研修について受講予定であると回答していた。コレスポンデンス分析の結果、特定行為の実施に関する期待感の主な2つのグループは、「児童生徒の学校生活の充実」、「教育活動の向上」であった。また、特定行為の実施に関する不安感において、分離して抽出されたグループには、「事故」と「リスク」の2つのキーワードが含まれていた。今後、特別支援学校における特定行為に関する事故やリスクの内容を明らかにすることが、今後の課題の一つであることが推察された。
2013-10-31

特別支援学校教員の特定行為実施における期待感・不安感に関する研究

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