北海道南西部クッタラ火山,日和山潜在ドームの比抵抗構造
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概要
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北海道南西部クッタラ火山,日和山潜在ドームの比抵抗構造探査を行い,日和山潜在ドームの内部構造(深度<400m)を解明した.探査は高密度電気探査法およびCSAMT探査法を用い,ドームを北東-南西方向に横断する測線上で行った.測線長は700mで,受信点は高密度電気探査71電極,CSAMT探査11測点を等間隔に配置した.データ解析は高密度電気探査およびCSAMT探査データの2Dジョイント解析で行った.日和山潜在ドームは,幅150m高さ80mのデイサイト貫入岩体(20-50Ω・m)と,貫入岩体を覆う厚さ10-30mの火砕堆積物(>100Ω・m)からなる.デイサイト貫入岩体の直下には,ハの字型の低比抵抗領域(<10Ω・m)が存在し,スメクタイトに富む低温(<200℃)の熱水変質帯であると考えられる.この低比抵抗領域の直下には中比抵抗領域(10-30Ω・m)が存在し,ドームの供給岩脈(火道)に沿って形成された高温(>200℃)の熱水変質帯であると考えられる.
- 2013-06-28
著者
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後藤 芳彦
College Of Environmental Technology Graduate School Of Engineering Muroran Institute Of Technology
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城森 明
Neo Science Co. Ltd.
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