北海道南西部クッタラ火山,登別地熱地域のCSAMT・TDEM法による比抵抗構造探査

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
北海道南西部クッタラ火山登別地熱地域において,CSAMT法およびTDEM法の電磁探査を行い,地下1400mまでの比抵抗構造を解明した.探査は登別地熱地域を含む2×2kmの範囲で行い,受信点は66箇所に配置した.解析はCSAMT・TDEMデータのジョイント一次元逆解析およびCSAMTデータを用いた二次元逆解析で行った.その結果,登別地熱地域の直下に,低比抵抗領域(<10Ω・m)が存在することが明らかになった.低比抵抗領域は,直径1500×1500mで,鉛直方向に1400m以上伸長する.この低比抵抗領域は,高温の地熱流体が地下割れ目を上昇して形成された熱水変質帯,地下割れ目に存在する高温の地熱流体,および高い地下温度を示すと考えられる.
2011-09-30

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク