IPv4アドレスが重複しうる複数LANに対してクラウド連携を可能にするL2マルチテナント方式の提案(ネットワーク管理・オペレーション,<特集>ヒト・モノ・データをつなげるインターネットアーキテクチャ論文)
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概要
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筆者らは,ユーザのLANとパブリッククラウド内のVMをL2VPNで結ぶコンシューマ向けアプライアンスであるCloud Junction Box (CJB)を開発している.CJBで接続したVMは,Layer-2 (L2)のマルチキャスト/ブロードキャストを使用したプロトコルであるUPnPやBonjour等を使用してLAN上のPCや周辺機器,ネットワーク家電と直接接続し連携を行うことができる.一般的にユーザのLANには,プライベートIPv4アドレスが割り振られることが多いため,L2で接続する場合には複数のユーザLANの間で頻繁にアドレスの重複が発生する.本論文では,IPv4アドレスの重複があっても,クラウド上の一つのVMで複数のユーザLANにL2サービスを提供できるL2マルチテナント方式について提案する.本方式を実装し,KVMのVM上に実験環境を構築して実験を行った結果,IPv4アドレスが重複している場合においても正しくユーザを区分してL2サービスを提供できることを確認した.本方式によって,L2接続によるクラウド連携において,ICT資源の使用効率を向上させることができる.
- 2013-10-01
著者
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今井 祐二
(株)富士通研究所
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坂本 秀樹
富士通九州ディジタル・テクノロジ株式会社
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下國 治
(株)富士通研究所
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福井 恵右
富士通株式会社
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鈴木 和宏
(株)富士通研究所
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繁田 聡一
(株)富士通研究所
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