行動療法を用いた減量指導
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
食習慣の改善と,効果的な減量を目的として,保健所の健康教育に行動療法を導入した。対象は男1人,女14人の計15人で,平均年齢は48.1歳,箕輪式標準体重による肥満度は平均31.2%であった。プログラムは25週,13回のセッションより成り,内容は,健康診査,栄養と運動の教育に行動変容を加え,個人指導とグループ活動の両方を行った。行動変容の技法としては,自己監視,刺激統制,社会的強化を主に用いた。その結果,脱落は2人で,体重減少の平均は6.0kgであった。体重の変化は+0.5kg〜-10.5kgと個人差が大きかったが,4週後の体重変化が結果を予測する可能性が示唆された。また,出席率や食事記録の達成率も高く,食習慣の改善や,血中脂質および血圧の有意な変化が認められ,従来の健康教育に比べ効果的であると考えられた。
- 日本行動療法学会の論文
- 1985-09-30
著者
関連論文
- 神経症治療と行動療法
- シンポジウムに対する討論
- 手立てとしての行動療法
- 通常「不安」とよばれている種々の状態と治療(日本行動療法学会第10回大会シンポジウム-不安の発生と対処-,不安のコントロール)
- 行動療法を用いた減量指導
- O-15 行動療法による強迫神経症の入院治療の検討(口頭発表,21世紀の空へ翔ベ-フィールドを越えた行動療法の発展,第22回大会)
- 10 肥前方式親訓練(HPST)プログラムによる親の養育態度の変化(口頭発表-2,研究発表)
- 精神遅滞児の親訓練プログラムの開発とその効果に関する研究(原著)
- 不安障害に対する社会技術訓練(研究発表(5))
- 52 発達障害児の集団親訓練プログラムの効果に関する研究(2) : 子ども行動の変化および母親の行動理論の獲得について(研究発表(口頭発表-6))
- 神経症者の眼球運動の特徴(ポスターセッション(A))
- 親訓練プログラムの開発とその効果に関する臨床的研究(内山記念賞受賞講演,21世紀の空へ翔ベ-フィールドを越えた行動療法の発展,第22回大会)
- 51 発達障害児の集団親訓練プログラムの効果についての研究(1) : 母親のストレスに及ぼす効果(研究発表(口頭発表-6))
- 28 対人場面の行動評価について(一般演題F)
- 21 強迫神経症の予後予測因子に関する研究(1) : 行動療法への反応から(一般演題(5))
- 1歳6か月児の母親の養育行動 : 質問票調査からみた具体的行動, 育児ストレス, 認知の関係について
- 11 自発的な食事制限(Restrained Eating)の特徴と、減量に及ぼす影響(一般演題(3))
- 眼球運動測定による対人技術の評価そのII(一般演題(8),口演発表)
- 11 フラッディングにおけるSUDの経時変化 : 高所恐怖症の一治療例(一般演題(III))
- O-14 摂食障害の治療工夫 : 症例を通して(口頭発表)