脳血流量変化の統計モデルを利用した文章入力法の検討(福祉と音声処理、一般)
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概要
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本報告では,ALS患者のような重度肢体不自由者のためのコミュニケーション方法の実現のため,随意運動を必要としない文章入力方法を検討する.文字入力装置には走査型文字入力システムを使用し,脳の活性状態による前頭葉の血流量の違いを走査型文字入力システムのトリガーとして利用することを目標としている.文字入力法は,走査型文字入力における自動誤り訂正方式に基づいている.あらかじめ文字選択時の脳血流量の変動を測定しておき,脳血流量変化モデルを推定する.その脳血流量変化モデルを用いることで文字毎の脳血流量変化確率密度を求める.さらに,統計的言語モデルによる文字の出現確率を考慮することで精度向上をはかった.この文字入力法の有効性を検証するため,脳血流量の変動を模して作成された疑似データを利用した文章入力実験を行った.パラメータとして,各回答期間における脳血流量変化の最大瞬時振幅と振動回数からなる2次元ベクトルを用いた場合は85.8%の精度が,1走査内の各回答期間の最大瞬時振幅を要素とする11次元ベクトルを用いた場合は95.8%の精度が得られ,随意運動を必要としない文字入力システムの実現の可能性を示すことができた.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2012-09-21
著者
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