量子ノイズの空間的ランダム分布制約を受けた最大エントロピー法を用いた電子顕微鏡像のデコンボリューション
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概要
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改良した最大エントロピー法を,そのデコンボリューション効果を調べるために,大きく焦点ずらししたTEM像の修復に適用した.最大エントロピー修復法の改良のために,推定ノイズに空間的ランダム分布制約を課した.この制約は,量子ノイズの統計的性質と矛盾しないものである.フェリチン粒子の焦点ずらし像から,粒子の元の形状と大きさが復元できたが,シミュレーションで見られたような,従来法を上回るような改良法の優位性は得られなかった.大きく振動していたコントラスト伝達関数は,よく再構築されて,正しいコントラストを与えている.
- 2013-02-28
著者
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日比野 倫夫
名古屋大学理工学総合研究センター
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花井 孝明
鈴鹿工業高等専門学校
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小林 昭久
名古屋大学大学院工学研究科電子工学専攻
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盛永 健郎
名古屋大学大学院工学研究科電子工学専攻
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花井 孝明
鈴鹿工業高等専門学校電気電子工学科
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