直管型熱音響エンジンにおける全長及び内径が発振条件に与える影響(非線形音響,一般)

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概要

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熱音響システムは地球環境に配慮した新たなシステムとして期待されている.しかし,自励振動の開始温度(発振温度比)が高いという課題が存在する.熱音響システムの発振温度比を小さくできれば,広い温度帯でこのシステムが活躍することが期待できる.そこで本報告では,円筒管の全長及び内径に着目し,これらを変更した際の発振温度比に与える影響を検討した.流路半径0.55mm,長さ50mmのスタックを円筒管内に設置し,直管型熱音響エンジンを構成した.そして,内径が24mm,42.5mm,95.6mmの円筒管を用い,全長を1200mmから3750mmまで5点変更し,実験を行った.測定の結果,全ての内径において,発振温度比の分布に同じような傾向が見られた.しかし,各内径における最低発振温度比を示す熱交換の様子を表す値は異なっていた.これは,発振条件を満たす温度比がシステム全体での散逸量の影響を受けたためであると考えられる.
2012-11-22

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