道路を挟んで東西に植栽されたムクゲとハナミズキの生育状況
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概要
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鳥取駅前の道路沿いに植栽されていたムクゲとハナミズキの生育状況の調査を行った.両樹種とも方位による健全度,着花状況やサイズに違いが認められた.また,総じて東向き個体に比べて西向き個体の生育が悪かった.特にハナミズキは東向き個体の枯死はみられなかったのに対し,西向き個体は77.8%が枯死していた.ハナミズキの年輪解析により,西向き個体は移植後の最初の成長期から成長停滞木や枯死木が発生したものと推測された.日照条件は西向きと東向きで異なり,西向きの日照時間が極端に短かった.日照時間の違いが植栽木の成績に影響したと考えられる.また調査木は,雪国特有の屋根付き歩道に位置していた.このため両樹種とも日陰となる歩道側の枝が貧弱であった.特にハナミズキはその傾向が顕著で,全ての個体で歩道側の枝が枯れ上がり枝の殆どが欠如していた.ムクゲとハナミズキの成績の違いは耐陰性の違いに起因すると考えられた.
- 樹木医学会の論文
- 2011-10-31
著者
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