小児脳疾患患者の股関節評価シートの作成 : オーストラリアガイドラインを参考に
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概要
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小児の股関節異常はより早期に対策を講じることが重要であり、予防的な観点で評価・治療にあたることが必須である。本研究では、股関節異常の兆候のないハイリスク児に対し、見逃すことなくアプローチを行うために、理学療法評価の一環として股関節評価を組み込むことを目的としている。第一に、小児股関節異常に対して、当院における評価の実態調査を行い現状の問題点を明らかにした。第二にオーストラリアのガイドラインを参考に小児の股関節評価シートを作成し、試行的に使用した。第三に、使用したセラピストの感想より、評価シートを使用することのメリットとデメリットが明らかになった。評価シートを使用することによって、実態調査で明らかになった問題点を解決できる可能性があった。また評価シートを使用することで、兆候のないハイリスク児を見つけ出すことができる可能性があった。一方評価シートを使用することによってのボリュームや多動児の場合の評価者負担など、使用する上での問題点も明らかになった。
- 茨城県立医療大学の論文
- 2010-00-00
著者
-
菅谷 公美子
茨城県立医療大学付属病院 理学療法科
-
佐野 久美子
茨城県立医療大学付属病院 リハビリテーション部 理学療法科
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松田 真由美
茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部理学療法科
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佐野 久美子
茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部理学療法科
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菅谷 公美子
茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部理学療法科
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松田 真由美
茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部
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