準天頂衛星システムの開発(<特集>準天頂衛星初号機「みちびき」 第2回)
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概要
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準天頂衛星システムの開発・整備は,2013年に改定を予定している「宇宙開発基本計画」の中で,最も重要な施策となっている.2001年に芽生えたこのシステム計画は,今日ここに至るまでに実に複雑な経緯をたどる.当初は,測位ミッションは国が分担,通信放送ミッションや衛星バスは民が分担するなど,官民応分の負担による連携事業からスタートしたが,民側の事情により通信放送事業化の計画を断念,それを受けて2006年,国の基本方針が決定され2段階方式の開発計画としてJAXAが第1段階の開発を主導した.一方,海外では宇宙先進国が競い合って測位衛星システムの整備を進める中,衛星測位の重要性は,「地理空間情報活用推進基本計画」などにおいて議論がなされ,さらに「みちびき」の技術実証・利用実証の成果を踏まえ,準天頂衛星システムの開発・利用は,国家インフラとして一気に国の重要施策に位置付けられるようになった.
- 2013-07-05
著者
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寺田 弘慈
宇宙航空研究開発機構宇宙利用ミッション本部準天頂衛星システムプロジェクトチーム
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小暮 聡
宇宙航空研究開発機構
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寺田 弘慈
宇宙航空研究開発機構
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小暮 聡
宇宙航空研究開発機構宇宙利用ミッション本部衛星利用推進センター
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野田 浩幸
内閣府宇宙戦略室
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