盲幼児の日常生活動作獲得の発達的特徴に関する研究 : 食事・着脱衣・清潔領域における視点から
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概要
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盲児は視覚的模倣が困難なことから、日常生活動作の獲得が遅れることが指摘されている。本研究においては、盲幼児の日常生活動作獲得における発達的特徴を明らかにすることを目的とした。対象は盲学校幼稚部に在籍する盲幼児19名の保護者であった。その結果、盲幼児の日常生活動作の獲得過程は健常児と異なる特徴を示した。すなわち、コップの使用など動きの方向性がわかりやすい動作においては獲得が良好であったが、顔を洗うなど道具を用いず動作自体を獲得する必要がある動作の獲得においては困難を示した。また、食前食後の挨拶など、その動作の意味や目的を生活場面の文脈の中で他児や周囲の大人の様子を見ながら生活習慣として獲得していく動作にも困難さが見られた。以上の結果から、盲幼児の日常生活動作の指導は、獲得過程の特徴に応じて行うこと、および盲幼児の手を取ってその動きを丁寧に教えることが重要であることが示唆された。
- 障害科学学会の論文
- 2011-03-31
著者
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